県、立ち入り調査へ準備 辺野古1ヵ月停止受け


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 名護市辺野古の新基地建設作業をめぐり、政府との合意によって県が求めてきた臨時制限区域内での立ち入り調査が認められる方向になったことを受け、県は5日までに、潜水調査の実施に向けた準備を始めた。在沖米軍と沖縄防衛局と県の三者間での「現地実施協定」が締結でき次第、臨時制限区域内で潜水調査を行い、コンクリートブロック投下地点のサンゴなどが破壊されていないか確認する。県は10日間程度の調査期間を想定している。

 一方、沖縄防衛局が辺野古新基地建設の本体工事開始に向けて県に出した事前協議書について、防衛局は14日までに協議書に関する質問を出すよう県に求めていたが、政府と県が10日から1カ月の集中協議に入ることを受け、質問期限を一度白紙にした。5日、防衛局は本紙の取材に「現時点において質問などの期限について8月14日を求めることはない」と回答した。