「子の幸せ守る」浦添市が宣言へ 女児虐待死受け、9日集会


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 【浦添】宮古島市での女児虐待死事件を受け、浦添市は9日午後2時から同市てだこホール大ホールで緊急集会を開く。子どもたちの幸福を最優先する「てだこキッズファースト宣言」をし、全ての子どもが愛され尊重されて育つ権利があると発信する取り組み。

 市内で保育園を営む実行委員長の末広尚希さん(37)や市の子育てアドバイザーが中心となって呼び掛けた。市の賛同を得てわずか1週間の準備期間で開催することになった。
 5日に市役所であった実行委には松本哲治市長を含む約20人が参加し、宣言やプログラムを確認した。
 「明日同じことが起こらないとも限らない」との思いで企画したという末広さんは「声なき声を拾い、子どもが地域の宝であることを自覚することが何よりも大事だ」と指摘した。
 集会では絵本の朗読や合唱などを予定しており、実行委は子どもから大人まで参加を呼び掛けている。
 松本市長は「怒りや悲しみ、悔しさを形にし、考える機会にしたい」と述べた。