「将来に響く損失」 菅原文子さん、辺野古訪問


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肩を組む菅原文子さん(左)と島袋文子さん=6日、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】俳優の故菅原文太さんの妻で米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設阻止を目指す「辺野古基金」共同代表の菅原文子さん(73)が6日、名護市辺野古を訪れた。米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込む市民らを激励し、大浦湾を視察した。

 初めてゲート前を訪れた菅原さんは座り込みについて「力強い。基地建設を止めるには翁長雄志知事を支えることだ。少しでも姿勢を崩せば政府に付け込まれる」と話した。
 辺野古に住む86歳の島袋文子さんと握手し、言葉を交わす場面も。昨年11月に夫文太さんがこの世を去ったことについて、島袋さんが「寂しいでしょう」と気遣うと、「寂しいです。辺野古の皆さんのことを心配していると思う」と答えた。
 大浦湾を見た菅原さんは「小さな島に造るのはひどい。人にとっても自然にとっても将来に響く損失だ」と訴えた。