女性団体、呼び掛け 全女性議員反対で安保法案廃案


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 全国各地で若者や母親たちが安全保障関連法案を止めようと立ち上がる中、女性議員こそ女性の声を聞いてほしいと「女性と人権全国ネットワーク」(東京)が参院の女性議員らに法案反対を呼び掛けるキャンペーンを展開している。

 参院の議席は242で、法案可決には122人の賛成が必要となる。参院では安保法案に賛成している党(自民、公明、次世代、新党改革)に141人が所属している。この中から19人が反対に回れば、参院本会議で否決できる。
 ネットワークは安保法案に賛成している党に女性議員が20人いることに着目。参院の全女性議員が反対票を投じれば、法案を廃案にできると運動している。
 ネットワークは法案への賛否や衆院での審議について問う公開質問状を参院の全女性議員に送付。来年実施される参院選挙で有権者が投票するときの参考とするため、ホームページで公開する。
 県選出の参院女性議員は島尻安伊子(自民)、糸数慶子(無所属)の2氏。
 ネットワーク共同代表の近藤恵子さん(NPO法人全国女性シェルターネット共同代表)は「8割以上の国民が成立させるなと言っている法案。女性議員は私たちの代表であってほしい。国民には女性議員がどんな対応をするのか注目してほしい」と話している。