辺野古集中協議始まる 県と国、互いの主張交わす


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米軍普天間飛行場の移設問題について初の集中協議に臨む菅義偉官房長官(左端)と翁長雄志知事(左から2人目)=12日午後4時半すぎ、県庁

 米軍普天間飛行場の辺野古移設に関する作業を止めた上での県と政府の初の集中協議が12日午後4時半、県庁で始まった。県側からは翁長雄志知事ら県三役、政府側からは菅義偉官房長官が出席している。普天間飛行場移設問題に関し、双方の主張を述べ合う。

協議冒頭、菅官房長官は「辺野古の埋め立てを1カ月間中断して、静かな雰囲気の中で忌憚(きたん)のない協議をして、お互い理解を深めることができたらと思う」と述べた。翁長知事は「かねて作業を中断した上で話し合いしたいと求めてきた。きょうは個別的な話を2、3点させていただきたい」と話した。翁長知事は協議開始前に米軍ヘリが本島沖合に墜落したことにも言及し「基地のそばに住んでいる人の土地では大変なことがある」と述べた。協議は非公開で、1時間程度行われる予定だ。
 初協議前日の11日、菅官房長官と会食した翁長知事は会食後、記者団に対し「県民の魂の飢餓感に気付き、理解できなければ、なかなか個別の問題は難しいと(菅官房長官に)話した」と述べていた。【琉球新報電子版】