お米に独自の化粧箱 就労施設はばたき、中元用でも評判


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はばたきオリジナルの化粧箱を手にする平良勇樹さん(左から3人目)と比嘉哲大さん(右端)ら=7日、西原町社会福祉センター

 【西原】西原町内の障がい者らが就労する「サポートセンターはばたき」(町社会福祉協議会運営)は、旧盆を前にお中元用のお米やコーヒー、ハムなどの注文を受け繁忙期を迎えている。お米はできるだけ配達日に精米しており、業務用の本格的な精米器で精米している。

 町内であれば無料配達しており、お米用の「はばたき」オリジナルのパッケージも評判となっている。
 「はばたき」では主に知的と精神障がい者の24人が働いており「精米班」「菓子製造班」「清掃班」など、五つのグループに分かれて仕事をしている。
 「精米班」の平良勇樹さん(23)は「30キロのお米の持ち運びは重いが、仕事は楽しい」と話す
 贈答用のお米を入れる「はばたき」オリジナルの化粧箱のデザインは、精米班の比嘉哲大(てつひろ)さん(35)の作品だ。比嘉さんの作品を町内のイラストレーター砂川勇貴さんに依頼し仕上げた。
 「『温かみが感じられる』とお客さんからも評判」と管理者の伊敷美咲さん(38)は話す。
 一方、町中央公民館のロビーでコーヒーや手作りクッキー、かき氷などを販売する喫茶班は、コーヒーとハムのお中元の注文を受け付けている。
 繁忙期で得られた売り上げは、働くみんなのボーナスになるため、営業活動にも力を入れている。
 問い合わせはサポートセンターはばたき(電話)098(943)6251。