辺野古調査19日から 県が実施協定に署名


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 名護市辺野古の新基地建設に伴う浮標灯(ブイ)設置などにより岩礁破砕許可区域外でサンゴ礁などが破壊されていないか調査するため、県は米軍の臨時制限区域に立ち入っての潜水調査を19日から開始する。県が立ち入りを求めてから約6カ月たって調査が実現することになる。

県によると、県が求めていた臨時制限区域全体での調査が許可された。
 沖縄防衛局と在沖米軍との間で締結する「現地実施協定」に県が14日、署名したことで立ち入り調査が正式に決定した。
 10日間の調査期間中、4日目までは臨時制限区域を示す浮具(フロート)やブイを固定するコンクリートブロック周辺、5、6日目に埋め立て区域周辺、7~10日目に立ち入り禁止区域全体を潜水し、海底の状況を写真撮影する計画を立てている。
 一方、県が調査で事実確認するまでの間、辺野古での一切の海上作業を停止するよう翁長雄志知事が沖縄防衛局に指示を出していることについて、防衛局は14日、この指示を不服審査している農水相に対し、県が求めていた立ち入りが認められたと報告する再弁明書を提出した。