「ちっとも負担軽減にならない」 名護市長、中谷防衛相と初会談


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第2次安倍内閣後初めての会談に臨む稲嶺進名護市長(左)と中谷元・防衛相=16日午前10時、名護市のブセナテラス

 【名護】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設計画が進む名護市の稲嶺進市長は16日午前、市内のホテルで中谷元・防衛相と会談した。稲嶺市長は政府が進める辺野古への新基地建設について、県内移設であることや機能強化に当たることなどを挙げ「県内では政府のいう負担軽減はちっとも軽減に当たらない」と述べ、あらためて批判した。

稲嶺市長が現役閣僚と会談するのは第2次安倍内閣発足後初めて。
 中谷氏は滑走路の面積が小さくなることや空中給油機の移転などと挙げ「シュワブ内への移転であり、機能強化ではない」と負担軽減になることをあらためて強調した。
 稲嶺市長は「大臣と会う機会がつくられず困っていた」と大臣と市長の会談が実現されなかったことに不満をあらわにした上で、移設反対の意思をあらためて示した。
 稲嶺市長との会談に先立ち、中谷氏は普天間飛行場移設先の辺野古区の嘉陽宗克区長、隣接する豊原区の宮城行雄区長らと懇談した。嘉陽区長は「市も県も反対で、そのはざまであえいでいるのが久辺三区だ。(三区が要望する)事業の主体が名護市にあるので、困っていると伝えた」と話した。【琉球新報電子版】