石垣拠点2路線12月に就航延期 台風相次ぎ訓練不足


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 石垣と多良間、波照間を結ぶ航空路線の運航計画について話し合う「石垣拠点航空路開設検討協議会」の会合が18日、県庁で開かれた。台風の相次ぐ接近によりパイロットの訓練が遅れたため、10月中としていた就航時期を12月1日に延期することを決めた。

 県によると、訓練は実際の運航ルートで実施されていたが、台風接近ごとに機体を鹿児島空港の格納庫に移動させていたことから、パイロットの訓練に影響が出たという。運航する第一航空(本社大阪府八尾市)の担当者は会合で「見通しが甘かった」と関係者に陳謝したという。
 一方、会合でダイヤが決まり、石垣-多良間、石垣-波照間はそれぞれ1日2往復便を運航することになった。運航で赤字が発生した場合は、当面は県と両町村が折半して補填(ほてん)する。補填割合は2016年度末までの収支状況を確認した上で、あらためて検討するとした。片道の運賃は両町村の住民が4400円、観光客らを7300円と想定していたが、両町村から負担軽減を求める声が上がり、100円単位での減額を検討するという。