桜井氏「瑕疵、明らか」 「辺野古大学」で指摘


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
第三者委員会の検証報告について講義する桜井国俊沖縄大学名誉教授=22日午後、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設をめぐり市民らが抗議を続ける米軍キャンプ・シュワブゲート前で22日、抗議行動参加者を対象に講義や学習会などを行う「辺野古総合大学」が“開校”し、初回は桜井国俊沖縄大学名誉教授が講義した。

 仲井真弘多前知事の埋め立て承認を検証する県の第三者委員会メンバーでもある桜井名誉教授は、同委員会の検証報告を説明し「埋め立て承認には『瑕疵(かし)がある』との結論が出た。法治国家としてそれを正すべきだ」などと指摘した。その上で「全ての県民が承認が間違いだと認識しなければならない。正義は県民の側にある」と述べた。
 「辺野古総合大学」は今後も、新崎盛暉沖縄大名誉教授など多彩なゲストを招いて講演などを随時開催する予定。この日のゲート前には100人余が参加し、抗議の声を上げた。海上作業は確認されなかった。23、24の両日は台風のためゲート前での抗議行動は休止する。