安倍晋三首相は9月上旬に検討していた中国訪問を見送る方針を固めた。複数の日本政府関係者が24日、明らかにした。中国政府は、北京で軍事パレードを行う9月3日の「抗日戦争勝利記念日」の行事に首相を招待していたが、このタイミングで訪中すれば、日本が中国の軍備拡張を容認しているとの誤解を国際社会に与えかねないとの判断に傾いた。安全保障関連法案の参院審議が大詰めを迎えることも考慮した。
日本政府筋は24日、共同通信の取材に「国会などの日程上の都合で見送った」と話した。中国側にも既にこうした方針を伝達したとみられる。
(共同通信)