首相、中国「侵略」明示避ける 70年談話、参院予算委で答弁


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 安倍晋三首相は24日の参院予算委員会で、14日に閣議決定した戦後70年談話に関し、満州事変から先の大戦までの中国大陸での日本の行為について、侵略だったかどうか明示を避けた。自身の私的諮問機関が出した報告書に沿い「中には侵略と評価される行為もあったと思う」と述べたものの、行為を具体的に特定することはせず、曖昧にしたままだった。

 首相は答弁で、談話は報告書に沿って作成したと強調。侵略行為について問われ「具体的にどのような行為が侵略に当たるか否かは、歴史家の議論に委ねるべきだ」と答えるにとどまった。
 共産党の山下芳生氏への答弁。
(共同通信)