世界自然遺産登録へ協力要請 国頭、東の両村長が菅氏に


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菅義偉官房長官との会談後、報道陣の質問に答える伊集盛久東村長(右)と宮城久和国頭村長(左端)=29日午後0時40分ごろ、名護市喜瀬のザ・ブセナテラス

 【北部】菅義偉官房長官と伊集盛久東村長、宮城久和国頭村長の会談が29日の正午過ぎから約30分間、名護市内のホテルで行われた。冒頭の約7分間以外は非公開だった。

会談後、報道陣の取材に対し、東村の伊集村長は米軍北部訓練場の一部返還に伴う新たなヘリパッド(着陸帯)建設に関し容認の立場を示した上で「合意事項なので、早めに返還し、国定公園や世界自然遺産の登録へ持っていける体制をつくってほしい」と菅氏へ求めたことを説明した。菅氏も要望に応じ進める意向を示したという。
 国頭村の宮城村長はヘリパッド建設について「容認とか反対とかという立場ではない」と賛否は避けた上で「一日も早い過半の返還を最大限努力してほしい」と北部訓練場の返還を進め、世界自然遺産登録へつなげてほしいとの考えを示した。
 菅氏は同日午後、米軍普天間飛行場に近い宜野湾市立普天間第二小学校を視察した後に、普天間飛行場の辺野古移設をめぐる翁長雄志知事らとの集中協議を那覇市で実施する。【琉球新報電子版】