北谷町議会、米軍ヘリうるま沖墜落に抗議決議


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うるま沖米軍ヘリ墜落事故への抗議、意見書を全会一致で可決する北谷町議会=31日午前

 【北谷】北谷町議会は31日午前、12日に起きた米軍ヘリMH60のうるま市沖での墜落事故に対し、原因の究明と事故防止対策が取られるまでの同型機の飛行停止などを求める抗議、意見書を全会一致で可決した。防止対策が講じられるまで全ての米軍演習・訓練を即時中止し、再発防止策と解決策を作成・公表することや、日米地位協定の抜本的な改定も要求している。

 抗議決議は在日米軍司令官や駐日米大使ら宛て、意見書は首相、外相、防衛相ら宛て。事故が発生した訓練に陸上自衛隊員も参加していたことや、国会で審議中の安全保障関連法案に触れ「法案を先取りした日米共同訓練は許されない」と批判した。
 2004年の沖国大米軍ヘリ墜落事故や13年の米軍ヘリ宜野座墜落事故の事後対応も挙げ「米軍最優先の基地運用と機密保持がまかり通り、日米両政府による沖縄への不条理が続いている」と指摘した。【琉球新報電子版】