石川青少年の家、200人の宿泊可能に


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改築事業が終了し落成した県立石川青少年の家=8月31日、うるま市石川

 【うるま】自然体験活動の場、県立石川青少年の家の新たな施設が8月31日までに完成し、落成式が開かれた。施設の老朽化で2014年7月17日に改築事業に着手し、建築面積は2969平方メートル。

2階建ての宿泊棟や研修棟、体育館など延べ床面積3793平方メートルの施設が整備された。1日から運営が始まった。
 青少年の家は、1974年に「石川少年自然の家」として設置された。改築を経た新たな施設は、中庭を囲むように宿泊棟をはじめ、レストラン棟、管理棟などが整備・配置された。キャンプ場などは来年3月いっぱいで整備される。管理者はうるま市シルバー人材育成センターが担う。
 宿泊棟は10人部屋12室、20人部屋4室の計200人の研修生が宿泊できる。研修棟は1階に工作や座学などのスペースが2室設けられているほか、2階には204人が収容可能な講演会スペースがある。
 レストラン棟は2階に配置され、200席が常設されている。管理棟は屋上で天体観測などが可能。体育館は集会やレクリエーション、屋内スポーツ練習場として利用できる。
 落成式で諸見里明県教育長は「自然体験や研修、地域の生涯学習の場としても利用されることが期待される」などと述べ、積極的な県民の活用を呼び掛けた。余興では平敷屋小学校の子どもエイサーが演舞を繰り広げ、新施設の落成を祝った。