【東京】米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古への新基地建設をめぐる県と政府の集中協議で、安倍晋三首相が7日の第5回会合に出席する方向で調整していることが3日までに分かった。集中協議への首相の出席は初めて。政府関係者が明らかにした。
埋め立て予定地の辺野古が属する名護市の稲嶺進市長、普天間飛行場を抱える宜野湾市の佐喜真淳市長も発言機会を得るために協議への参加を求めていることについて、菅義偉官房長官は3日の会見で「県で判断を」と前向きな姿勢を示している。
集中協議で県と政府の意見対立が続く中での安倍首相の出席について、政府関係者は「首相が出席しても知事が辺野古を認めることはないだろう。全体的な判断だ」として、県に向き合う姿勢を示すべきとの方向に傾いたという。
県と政府は8月10日から今月9日までの間、辺野古沖での工事を一時停止し集中協議を行っている。