辺野古集中協議 2市長の参加「困難」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県と政府が7日に開催予定の米軍普天間飛行場の辺野古移設計画をめぐる集中協議の最終会合に、宜野湾市と名護市の2市長が参加を求めている件で、県は3日午後、両市に「7日の協議への参加は困難だ」と伝えた。県幹部によると協議時間は30分程度と短く、安倍晋三首相の出席もあり、開催目前で枠組みを大きく変えるのは困難だと判断した。県と政府は別の日程で両市長が意見表明する機会を設けることで調整している。

 最終協議はこれまで政府側代表を務めてきた菅義偉官房長官だけでなく安倍首相が出席し、県からは翁長知事、安慶田副知事が出席する方向で調整してきた。
 県幹部は「名護、宜野湾の両市長の意見表明をする場を設けたいという立場は県も変わらない。集中協議の期限である9日までの間か、またはその後に別の形で設ける協議会の場なのかはまだ決まっていないが、そういう機会がほしいとは県からも政府に要望している」と話した。
 名護、宜野湾両市長の集中協議参加をめぐっては、2日に稲嶺進名護市長と佐喜真淳宜野湾市長が相次いで県庁に翁長雄志知事を訪ね、実現に協力を要請していた。翁長知事は「両方の意見を直接伝えることができればいいことだ」と述べていた。同時に両市長が意見表明する場は7日以外の日程になる可能性もあるとも記者団に答えていた。