3800人、新基地・安保法案NO シュワブ前県民集会


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新基地建設阻止へ集結した集会の参加者ら=5日午後3時16分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前(諸見里真利撮影)

 県議会与党会派と市民団体などでつくる「止めよう辺野古新基地建設実行委員会」が主催する「辺野古新基地建設断念!戦争法案廃案!安倍政権退陣!工事再開を許さない!県民集会」が5日午後、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で開かれた。

主催者発表で3800人が集まった。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表(69)が登壇し、前知事の辺野古沿岸部の埋め立て承認について「翁長雄志知事は(9月下旬の)国連での演説前に承認取り消しを」と訴えた。参加者は歓声と拍手で賛意を示し、新基地建設を“オール沖縄”で阻止する決意を新たにした。
 開会前や開会中も会場周辺は豪雨に見舞われた。集会は辺野古新基地建設断念のほか、参院で審議中の安全保障関連法案の廃案と同法案の成立を目指す安倍政権の退陣も訴えた。新基地建設と安保法案に同時に反対の声を上げることで「戦争につながる動き」(実行委)を阻止したい考え。国会前などでは安保法案の廃案を訴える集会が開かれており、全国の平和運動と連動して沖縄の新基地建設反対運動を国内外により一層広げていくことを確認した。
 普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画をめぐる県と政府の集中協議は7日に第5回が開催されるが、政府は協議終了後に工事を再開させる方針。安次富氏が「工事再開はさせない」とゲート前での座り込み行動を強化する考えを示すと大きな拍手が起こった。
 キャンプ・シュワブ周辺での県民集会は昨年8月の海底ボーリング調査開始以降、5回目。親子連れなど多くの市民らが駆け付け、「SEALDs RYUKYU(シールズ琉球)」の学生らも参加し、熱気を帯びた。
 共同代表の照屋寛徳衆院議員は「沖縄とウチナーンチュの尊厳を守る闘いに負けてはならない。7日には集中協議が終わるが、知事には埋め立て承認を一刻も早く取り消してもらいたい」と強調した。