中谷元・防衛相は9日の参院平和安全法制特別委員会で、朝鮮半島有事の際に集団的自衛権行使が可能な「存立危機事態」と認定すれば、日本へのミサイル発射を警戒中のイージス艦以外の米軍艦船や戦闘機にも防護対象が広がる可能性に言及した。質問した民主党の大野元裕氏は「際限なく対象が拡大してしまう」と批判した。16日採決を目指す与党に対し、野党がより詳細な政府答弁が必要だとして審議継続の主張を強めそうだ。
中谷氏は「事態の拡大抑止、早期収拾のため活動している航空機などの防護措置を実施する。対象はイージス艦に限らない」と述べた。
(共同通信)