落下傘訓練に抗議 うるま議会、日米に中止求める


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【うるま】うるま市議会(大屋政善議長)は9日、米軍嘉手納飛行場所属の第353特殊作戦群が8月20日に事前通告なしで行った津堅島訓練場水域でのパラシュート降下訓練について、抗議決議と意見書を全会一致で可決した。

同水域でのパラシュート降下訓練を一切行わないことと日米地位協定の抜本的な改定を求めている。抗議決議は駐日米大使、在日米軍司令官ら宛て。意見書は首相、外相、防衛相らに宛てている。
 抗議決議と意見書は、津堅島訓練場の使用目的について「日米合意では『訓練場』とだけの記述で、水域は水陸両用訓練に使用するとあるが、パラシュート降下訓練には触れられていない」と指摘。兵士1人が訓練水域外に降下した2009年の事例などを挙げ「『事前通告なし』の訓練は船舶が警戒せずに航行するため、一歩間違えば重大な事故につながる可能性もあり、極めて危険だ」と批判した。
 8月12日の米軍ヘリうるま沖墜落事故直後だったことに関し「漁業関係者、住民に対する安全確保の配慮が欠けており、いかなる理由があるにせよ到底容認できない」と抗議した。