台風18号の影響で関東や東北で記録的な豪雨が降り続いた10日午後、茨城県常総市三坂町の鬼怒川の堤防が決壊し、大規模な浸水被害に見舞われた。県災害対策本部によると、鬼怒川で1人が流されたとの情報があるほか、屋根から転落し流された人もいる。警察庁によると、周辺の約100世帯が浸水したもよう。住宅などに取り残された住民から救助要請が相次ぎ、警察や消防、自衛隊、海上保安庁が救助活動を続けている。
国土交通省によると、最大浸水想定地域は常総市内の鬼怒川東岸と小貝川西岸の間の約37平方キロで、周辺の最大6900世帯に被害の恐れがある。堤防の決壊の幅は約80メートル。
(共同通信)