シュワブ内掘削資料 防衛局、貸し出し許可後に破棄


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 【名護】沖縄防衛局が2006年から07年に米軍キャンプ・シュワブ内で実施したボーリング調査の土壌サンプルや調査資料を破棄していた件で、名護市教育委員会が10年に再度提供を求めた際、防衛局が「工事が終えたら(貸し出し)可能だ」と回答していたことが10日、分かった。

市に資料を貸し出すと答えながら、貸し出す前に破棄していたことが明らかになった。
 10日に行われた市議会9月定例会の一般質問で中本正泰教育次長が回答した。市教委は資料などが破棄されたとの報道を受けて、7月に当時の調査地点が示された資料の提供を防衛局に再度求めているが、局からの回答はない。
 06~07年のボーリング調査は、シュワブ内の兵舎移転工事に伴うもの。調査後、市教委が局に地層の年代を示す土壌サンプル(コア)を市に提供することが可能か問い合わせていた。