辺野古 フロート設置準備進む 工事再開120人抗議


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 【辺野古問題取材班】沖縄防衛局が名護市辺野古への新基地建設に向けた作業を再開させたことに関し、12日午前11時現在、米軍キャンプ・シュワブに隣接する浜2カ所で米軍の臨時制限区域を区分けする浮具(フロート)や油防止膜(オイルフェンス)が準備されているのが確認された。新基地建設に抗議する市民らが乗るカヌー少なくとも5艇は、作業船周辺や浜の近くまで接近して抗議行動を続けている。

 一方、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、基地建設に反対する市民ら約120人が座り込みを行い、工事関係車両がゲート内に進入するのを警戒している。「(作業)再開許さん」「辺野古を守ろう」などと力強く声を上げた。
 祖父や姉ら身内6人を沖縄戦で亡くしたという呉屋進さん(62)=西原町=は「戦争につながるものを作らせたらだめよ、沖縄は」とつぶやいた。
 市民によると午前4時から同4時半までの間に、作業関係者を乗せたとみられる普通車4台がゲート内に入ったという。
 【琉球新報電子版】

工事関係車両の進入を阻止しようと抗議行動する市民ら=12日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前
浮具(フロート)や油防止膜(オイルフェンス)を浜に準備する作業員ら=12日午前、名護市の米軍キャンプ・シュワブ海岸