しまくとぅばで郷土劇 ハンズオンNPO、希望描き熱演


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歴史の歩みを振り返り、しまくとぅばの大切を訴えた創作郷土劇「希望ぬ北極星」=6日、北中城村中央公民館

 【北中城】しまくとぅば創作郷土劇「希望(ぬじゅみ)ぬ北極星(にぬふぁぶし)」(沖縄ハンズオンNPO主催)が6日、北中城村中央公民館で開かれた。「戦没者ぬ方々んかい果報守御申上さびら」をテーマに、児童生徒から成人までの出演者が「忘れてはいけない歴史」として沖縄戦やしまくとぅばの歩みを振り返った。

 劇は大交易時代や海外移民、沖縄戦、復帰などの歴史を見詰める構成。先人の言葉を通して生き抜く希望を観衆に伝えた。
 実演したのは、しまくとぅばの普及活動をする沖縄ハンズオンユースクラブのメンバーで、約50人がしまくとぅばを交えてオペレッタを構成した。劇中では、自分の島の言葉を忘れたら、沖縄で築いてきた全ての文化もなくなってしまうとの訴えもあった。
 郷土劇を前に「しまくとぅば語やびら」として、北中城小学校6年生の豊里結さんと比嘉木夏さんが「ハブの恩返し」の演目を発表。北谷小3年生の上間瑛叶さんと崎間美佑さんが「素晴らはぬうちなーんちゅぬ生きる力」を演題に発表した。