「辺野古新基地阻止」 2万2000人国会包囲


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辺野古新基地建設断念を求め、手をつないで国会議事堂周辺を取り囲む参加者ら=12日午後4時ごろ、東京・国会議事堂前(仲村良太撮影)

 【東京】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設断念を求め、首都圏の県出身者や市民団体、学生らが東京・国会議事堂を取り囲む抗議行動「止めよう!辺野古埋め立て9・12国会包囲」が12日午後、行われた。約2万2千人(主催者発表)が参加し、辺野古新基地に反対する国会包囲行動では過去最大規模となった。

参加者は「辺野古に造るな」「ボーリング調査やめろ」と声を上げ、政府に新基地建設断念を訴えた。
 辺野古新基地をめぐる県と政府の集中協議が決裂し、翁長雄志知事が埋め立て承認取り消しにかじを切り、政府が埋め立てに向けた作業を再開する中、初めての大規模抗議行動になった。
 辺野古新基地建設に反対する国会包囲行動は1月25日の第1回約7千人(主催者発表)、5月24日の第2回約1万5千人(同)に続き3回目。参加人数は初回と比べ3倍以上に増えた。
 登壇したヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は「ウチナーンチュの、辺野古に新しい基地を造らせないという思いをつぶそうとしても、成功することはない」と気勢を上げた。
 島ぐるみ会議事務局長の玉城義和県議やルポライターの鎌田慧さん、シールズ琉球の元山仁士郎さんもマイクを握り、“辺野古ノー”の声を上げた。
 国会議事堂を取り囲んだ参加者は全員で「沖縄を返せ」「ここへ座り込め」を歌い、思いを一つにし、互いに手をつないで包囲行動を成功させた。