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イラクへの医療支援などに取り組む医師で作家の鎌田實さん(67)が13日、講演のため訪れた那覇市内で本紙に対し、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設について「滑走路を造るのは反対で、普天間は民間に戻すべきだ」と述べた。
参院で審議中の安保関連法案について「憲法違反と言われ、矛盾だらけだ」と批判した。
昨年の名護市長選や知事選、衆院選について「辺野古に対して明らかに厳しい民意が出た」とし「沖縄の人たちが決めたことを、守るようにしないといけない」と指摘した。
県と政府の集中協議は「政府にとっては1カ月議論したということだけが大事で、民主主義は死んでいる。政府側が少しでも妥協して議論のテーブルに着くべきだった」と振り返った。
鎌田さんは日本イラク医療支援ネットワーク(JIM―NET)の代表も務めており、ベラルーシやイラクでの人道支援の経験から「日本は戦争しないことを憲法9条で決めた。医療支援や教育支援を続けることで、日本を平和に守れると思う」と話した。