潜水艦監視網の情報、説明せず 一部防衛相に、海自が選別


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 中国海軍対策などで日米が一体で運用していることが明らかになった最新型の潜水艦音響監視システム(SOSUS)について、防衛省海上幕僚監部が歴代防衛相(旧防衛庁長官を含む)を選別し、一部には何の説明もしていなかったことが15日、防衛省、海上自衛隊への取材で分かった。

 歴代首相には必ず説明していたという。自衛隊法上、首相は自衛隊の最高指揮官だが、防衛相が直接指揮監督すると規定されており、防衛相に対する恣意的ともいえる情報開示は、政治が軍事に優越する文民統制(シビリアンコントロール)を逸脱する可能性がある。
 海幕は「コメントできない」としている。
(共同通信)