辺野古、高江阻止へ 北部9の島ぐるみ会議、1200人が気勢


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ガンバロー三唱で辺野古と高江の基地建設阻止への思いを一つにする市民ら=16日午後9時7分、名護市民会館

 【北部】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設計画に反対する「島ぐるみ会議やんばる大集会」(北部地域各市町村島ぐるみ会議主催)が16日夜、名護市民会館で開かれた。

離島を除く北部各地から島ぐるみ会議メンバーら約1200人(主催者発表)が集まり、辺野古の新基地と東村高江のヘリコプター着陸帯の建設を阻止する緊急アピールを採択した。
 稲嶺進名護市長は、県外ほか米国議会などでも反対に賛同する動きが広がっていることを説明し「正義はわれわれにある」と訴えた。島ぐるみ会議事務局長の玉城義和県議は「今が基地問題の分岐点だ。沖縄全体で盛り上げていくことが重要だ」と呼び掛けた。
 辺野古と高江からの報告のほか、市町村代表のリレーあいさつがあり、集会の最後は各市町村会議の玉城愛共同代表によるガンバロー三唱で気勢を上げた。
 集会前の学習会では、桜井国俊沖縄大名誉教授と三宅俊司弁護士が前知事による辺野古埋め立て承認の瑕疵(かし)を指摘し、翁長雄志知事による承認取り消しの妥当性を説明した。
 緊急アピールでは、沖縄戦や戦後の土地の強制収用などの歴史を振り返り「やんばるのどこにも『新たな基地はいらない』と声を上げ続ける」と訴えた。