辺野古ゲート前 抗議の男性、公務執行妨害容疑で逮捕


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移設に抗議する市民らを排除した県警の誘導で基地に入る工事車両=17日午前7時20分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

名護署前で市民らが逮捕に抗議
 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古での新基地建設をめぐり17日午前6時35分ごろ、米軍キャンプ・シュワブゲート前で、県警車両の車体を蹴ったとして公務執行妨害の容疑で抗議に参加していた40代の男性が逮捕された。

男性は「偶然足が当たった」と容疑を否認している。新基地建設に反対する市民ら約100人が午前11時ごろ名護署前に集まり、逮捕に抗議し「不当逮捕許さんぞ」と声を上げた。
 午前7時すぎにはゲート前で、基地内への作業車両進入を妨げようと市民ら約80人がゲート前に座り込んだり寝転んだりして抗議したが、県警約150人が市民らを排除。重機を積んだトラック3台が基地内に入った。
 午前8時ごろから県警車両2台がゲート前を封鎖し、市民らは「歩道が通れない」などと抗議を強めている。
 海上では、沖縄防衛局の作業船が午前9時半ごろから油防止膜(オイルフェンス)や浮具(フロート)を引いて既設の浮具沿いで作業を始めた。辺野古崎と長島の間に設置されている浮具を二重三重にする作業が進められている。カヌーに乗った市民6人と抗議船が抵抗を続けている。
【琉球新報電子版】