知事国連演説に自民県連が注文 「先住民差別」言わないで


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 自民党県連の具志孝助幹事長らは17日午後、県庁に翁長雄志知事を訪ね、知事が今月21、22日に実施する予定の国連人権理事会での演説について、県民が「琉球人・先住民」であることを前提に「基地の集中は県民への差別である」などと訴えて基地問題の解決を図ることがないよう要請した。

 具志幹事長は国連で基地問題の解決を訴えること自体は肯定した上で「基地問題は政治の責任で、知事を先頭に政府との交渉で解決すべき日本の国内問題だ。基地の過重負担が先住民である県民への差別と訴えることは、国際社会に誤ったメッセージを送りかねない」などと訴えた。
 翁長知事は「私自身が県民は先住民であると述べたことはない。これまでの私の発言を集約し、思いを話していきたい。おっしゃっているようなことを訴える予定はない」と話した。