中谷防衛相、承認取り消しは「違法」 菅官房長官「瑕疵はない」


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 【東京】中谷元・防衛相は18日の閣議後会見で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設計画で、県の埋め立て承認取り消し表明について「一昨年末の埋め立て承認に何ら瑕疵(かし)はない。取り消すことは違法だ」と述べ、県が28日に予定する意見聴取の場に出席しない考えを述べた。

菅義偉官房長官も同日の会見で「取り消すなら、行政手続法に基づいて聴聞すべきだ。(埋め立て承認に)瑕疵はない」と述べ、県の意見聴取に応じない意向を表明した。
 中谷氏は「沖縄県があえて行政手続き法の適用外として設置した意見聴取の場で沖縄防衛局はこれ以上申し述べる考えはない」と強調し、意見聴取に応じないほか、陳述書などで意見を伝える考えもないとの立場を示した。
 仮に埋め立て承認を取り消す場合は「行政手続法に定める聴聞手続きが実施されるべきだ」と述べ、県のいう意見聴取は無効で、聴聞手続きを踏むことが必要だと主張した。
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