翁長知事、国連演説へ出発 「沖縄の思い伝えたい」


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国連演説出発前に取材に応じる翁長雄志知事=19日午前9時すぎ、那覇空港

 翁長雄志知事は19日、スイス・ジュネーブで行われる国連人権理事会で名護市辺野古の新基地建設問題についてスピーチするため、那覇空港を出発した。出発に先立ち、報道陣の取材に応じた翁長知事は「県民が心を一つにしてここまで来た。その気持ちを力強く伝える中で先々につなげていきたい」と意気込みを語った。

 翁長知事は英国のロンドン・ヒースロー空港を経て現地時間20日夜にジュネーブ入りし、21、22日に演説する。また、21日には、国連ビルで開かれるシンポジウムでの講演も予定している。シンポには、国連人権理事会の特別報告者ビクトリア・タウリ=コープス氏や潮平芳和琉球新報編集局長が参加する。翁長知事は帰国後にも埋め立て承認の取り消しに踏み切るとみられる。
 空港には県議や市民も見送りに訪れ、翁長知事は「これからが本番。沖縄の思いをしっかり伝えたい」と決意を述べた。【琉球新報電子版】