米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設が進む名護市辺野古の海上で、カヌーに乗って抗議活動をする男性を羽交い締めするなどしてけがをさせたとする海上保安官3人が不起訴処分となった件で、那覇検察審査会は18日までに、不起訴処分を相当と議決した。議決は4日付。
一方で検察審査会は「基地建設をめぐって県民・市民同士がいがみ合っていることが最悪な出来事ではないか」と指摘し、政治解決を求めた。
さらに正当な抗議行動は憲法に保障された権利とし、海保と抗議行動をする市民らとの装備の差に触れて、「過剰な警備にならないように留意してもらいたい」との注文も付けた。
検察審査会は「特別公務員暴行陵虐致傷事件の観点のみから(不起訴処分相当を)判断した」とした。