FC琉球、ドロー サッカーJ3 盛岡と1―1


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
後半35分、同点となるヘディングを決めるFC琉球のDF朴利基(左)=20日、県総合運動公園陸上競技場(諸見里真利撮影)

 サッカー明治安田J3のFC琉球は20日、グルージャ盛岡と第29節を県総合運動公園陸上競技場で戦い、1―1で引き分けた。琉球は11勝6分け10敗、勝ち点39。順位は13チーム中5位のまま。

 琉球は後半8分に先制を許したが同33分、CKからDF朴利基が自身リーグ初得点となるヘディングを決め、追い付いた。
 次戦は23日午後1時から、YS横浜と神奈川県のニッパツ三ツ沢球技場で戦う。

(3)沖縄県(1勝1分け1敗)
琉球 11勝6分け10敗(39)
 1―1(0―0,1―1)
盛岡 5勝10分け12敗(25)
▽得点者【琉】朴利基(1)【盛】益子(1)
▽観衆 736人

 【評】FC琉球が終盤に追い付き、引き分けに持ち込んだ。前半は一進一退の攻防が続き、互いにチャンスをつくるものの決め切れなかった。後半に入り、琉球のミスから盛岡が先制し、主導権を握った。しかし琉球は数少ない好機を生かし、CKから追い付いた。(荒井良平)

◆同点ヘッド、5位を死守 朴、リーグ初ゴール
 互いに好機をつくりながらも決め手を欠いたまま前半を折り返し、迎えた後半8分。ロングスローへの対応をFC琉球のDF朴利基が誤った。「中のコースを切っておくべきだった。判断ミス」。ゴール前にパスを通され、先制を許した。
 ゴールが遠い琉球にとって1点が重くのしかかる。盛岡の堅守を崩すことができず、チャンスらしいチャンスをつくれなくなった。
 後半35分、左CKを得た。ニアのMF松尾昇悟が触り、角度を変えたボールはファーサイドの朴へ。「前半からニアに誰もいなかったので(キッカーの)トミ(MF富所悠)と『あそこを狙おう』と話していた」と松尾。朴は「目の前は空いていた。押し込むしかない」と頭で決め、リーグ初ゴール。少ない好機をものにして追い付き「チームに貢献できた」と喜んだ。
 カターレ富山、ガイナーレ鳥取と5~7位を繰り広げている琉球。辛くも勝ち点1を取り、5位を死守。しかし満足している選手はいない。松尾は「勝たないといけないゲームだった。細かいミスを修正していきたい」と残り9試合へ気を引き締めた。(荒井良平)

◆決定力無かった
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 お互いの決定力の無さで勝ち点を分け合う形になった。チームとしては(プレーの)質が足りないし、球際で負けないように泥臭いプレーをしていかないといけない。勝ち点1取ったことは最低限の仕事をしてくれた。

◆勝ち点3へ課題
 鳴尾直軌監督(グルージャ盛岡)の話 先制点の後、どちらが次の1点を奪うかというゲーム展開だったが琉球に取られてしまった。勝ち点3を取るためにどうするべきかがわれわれの課題だと感じた。