知事、28日にも承認取り消し 辺野古埋め立て


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 米軍普天間飛行場の辺野古移設に関する埋め立て承認を取り消すと表明している翁長雄志知事が早ければ28日にも取り消しに踏み切る方針であることが23日、分かった。

沖縄防衛局は取り消しに向けた意見聴取に応じないと県に回答しているが、県は自身が設定した聴取日の28日を迎えるのを待って、取り消しに踏み切る構えだ。複数の県幹部が明らかにした。
 国連人権理事会での演説のために海外出張していた翁長知事帰任直後の25日に取り消す日程案も残る。一方、県自ら設定した意見聴取日の前に取り消すのは、法廷闘争時に県側の不利な材料になりかねないとの慎重意見が県内部にある。意見聴取日時の28日午後2~4時の間に沖縄防衛局が意見聴取に応じなかった場合、県は早ければ28日中に沖縄防衛局に承認取り消しの文書を発送する。
 県関係者によると、県は既に取り消しを正式決定した際の文書を作成している。国連に出発する前日の18日、翁長知事は「意見聴取を終結するかどうか検討しているところだ。国連から帰ってきてから判断したい」と記者団に述べていた。
 翁長知事は14日、沖縄防衛局に意見聴取すると通知していた。