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女子サッカーの第26回九州高校選手権大会県予選は23日、県総合運動公園陸上競技場で決勝を行い、美里が9―0でコザを下して4年連続5度目の優勝を果たした。
両校は第26回九州高校選手権大会(福岡県、10月24日~26日)に出場する。
▽決勝
美里
9―0(5―0,4―0)
コザ
◆波状攻撃でボール支配/怒濤9点、大城ハット
1年のMF大城悠香によるハットトリックを含む怒濤(どとう)の9得点を奪った美里が完勝した。全員で立ち上がりを意識したという開始2分、FW那覇紀布佳のゴールを皮切りにサイドからの攻撃と中央からの突破の波状攻撃でボールを支配した美里が、コザに2本のシュートしか許さなかった。
「厳しい練習を乗り越えてチームが一つになった」と話す那覇が務めるトップ下で、大城はこぼれ球を粘り強く拾った。「裏を意識して最後まで諦めず(那覇の)ボールを持って行った」。得意のドリブルからのシュートも決めた。サッカーのために入学して半年、「ようやく先輩について行くプレーができるようになった」。
キープレーヤーに球を集めた昨年までのチームと違い、ことしは一人一人の個人技術を高め、平均で底上げを図る。「1年の大城やMF仲座希和の成長が美里サッカーの厚みになっている」と屋宜栄輝監督は評価する。
10月の九州高校選手権大会では「スピードは同じだが、あとは判断力だ。今日もミスがあった」(屋宜監督)。DFの比嘉帆花主将は「もっとコミュニケーションを取って役割をはっきりさせ、粘り強いディフェンスをしていく」と次の1勝に向け、前を向いた。(石井恭子)