【うるま】うるま市の観光冊子を製作するためのワークショップが19日、市川崎のいちゅい具志川じんぶん館で開かれた。
デザイン活動家でD&DEPARTMENT PROJECTのナガオカケンメイさんが講話し、市出身・在住者を中心にした参加者約60人が6班に分かれて料理店や人物などの案を議論した。冊子は2月に発行する。
ナガオカさんは「“デザインの道の駅”のような場所を、47都道府県につくろうとしている」として、「ロングライフデザイン」をテーマに、生活用品などを全国各地で販売する事業の発想の背景を話した。
冊子について「闘牛や海など、うるま市の特徴はいっぱいあるが、観光の概念から大きく絞った方がいい」と指摘した。
ナガオカさんは「その土地らしいこと、その土地の大切なメッセージを伝えていることなどを、取材対象の選定基準にする」などと編集方針について述べた。
平安名に住む前徳薫さんは「観光客はもちろん、うるま市民が『自分の住む町はこんなにすてきな場所だ』と感じられたらいいと思って参加した。私も魅力を再発見するきっかけになった」と満足げに話した。
今後、希望者は11月28日まで計3回のワークショップを開き、冊子で取り上げる場所や人物の選定や文章を考える。
※注:前徳薫さんの「徳」は「心」の上に「一」