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剣道の第4回佐久川杯優勝大会は27日、那覇市民体育館であり、市郡対抗で争われた社会人の部は島尻郡が決勝で那覇市を2―1で下し、優勝した。
高校生の部は男女とも興南が制し、中学生の部は男子が上山A、女子は伊良波Aが頂点に立った。小学生の部は宜野湾スポーツ少年団が制した。
◆5年ぶり王座奪還/島尻郡、先鋒がチームに勢い
社会人の部は島尻郡が前身の高木杯で2010年に優勝して以来、5年ぶりに王座を奪還した。自身も5年ぶりの監督就任だった喜納信春監督は「引き分けも含め、攻めて有利な中で進めていた」と決勝の戦いぶりをたたえ、「試合は優勝に限る」と愛好を崩した。
決勝は、先鋒(せんぽう)の島尻奈美が終盤に小手を決めて一本勝ちし、チームに勢いをもたらした。相手は小中の先輩で手の内を知り尽くしており、得意な面で勝負を懸けてきた瞬間の隙を逃さなかった。「納得いく結果を残せず悔しい思いをしてきた。今年こそ絶対に(優勝を)決めたかった」と語るこん身の一本だった。
その後は次鋒を島尻郡、副将を那覇市が取り、残りは引き分け。トータル2―1とリードし出番が回ってきた島尻郡の大将・宇地原豊は「堂々と大将らしい剣道を貫いた」。後がなく攻め込んでくる相手をいなし、引き分けに持ち込んだ。男女と年代別に選手をそろえる必要のある大会。「今年はバランス良く組める巡り合わせの年で、手応えはあった」と宇地原は言う。一丸となってつかんだ栄冠。喜納監督は「連覇できるよう頑張ります」と意欲を示した。(大城周子)