承認取り消し「手続き開始」 辺野古埋め立てで知事


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辺野古埋め立て承認取り消しに向けた作業の進展状況を説明する翁長雄志知事=30日午前、県議会

 県議会9月定例会は30日午前、1日目の代表質問が始まった。辺野古埋め立て承認の取り消しについて翁長雄志知事は、第三者委員会から埋め立て承認に法律的な瑕疵(かし)が認められるとの報告を受けた後の対応について説明した上で、「沖縄防衛局への意見聴取手続きを経て28日に聴聞手続きを開始したところだ」と承認取り消しの作業を進めていることを報告した。仲田弘毅氏(自民)への答弁。

 基地問題が人権問題なのかを問う質問に対し、「沖縄の米軍基地は県民の土地を強制接収して建設された。県民は基地から派生する環境問題やいつ起こるか分からない事件事故に不安や恐れを抱きながら生活をしてきた。こうした歴史的事実を学べば学ぶほど、基地問題は人権問題であるという気持ちが強くなってきた」との認識を示した。
 代表質問に先立ち、浦崎唯昭副知事が台風?号の被害状況視察のために議会を欠席したことについて、自民党側が「十分な説明がない」などとして報告を求めたため、当初午前10時だった開会時間が同10時50分に遅れた。
 代表質問は午後も引き続き行われる。初日は仲田氏のほか砂川利勝氏(自民)、新里米吉氏、仲宗根悟氏(以上社民護憲)の4氏が登壇する。【琉球新報電子版】