韓国人男性が支援に感謝 辺野古、海上ではフロート設置


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
座り込みをしている人々に対し、ゲート前で拘留中の支援に感謝する韓国人男性(中央奥)と妻(中央手前)=3日午前8時38分、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する市民らは3日朝、米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議行動を始めた。工事関係車両などの基地内への進入は午前11時までに確認されていない。

9月22日の抗議行動中、警察官を蹴ったとして公務執行妨害の容疑で逮捕、拘留され10日2日に釈放された韓国人の男性(29)が3日午前、帰国を前に妻(29)や糸数慶子参院議員らとともにゲート前を訪れ、あいさつした。
 男性は拘留中に妻へ手紙を書く際、日本語の文章でなければ出せないことを警察に指摘され、辞書で日本語を調べ「苦労の末に楽が来る。沖縄の住民たちは私たちの隣である」などと記した手紙を出したという。
 男性は、警察官を蹴ったことに関し妊娠中の妻をかばうためだったと主張。「警察からは『妊娠している人間がなぜゲート前にいたのか』とも言われたが、妊婦でも辺野古で闘いたい。赤ちゃんが生まれたら必ずこの場所に座ると思う」と述べ、拘留中の支援に感謝した。男性の妻は警察へ向け「ここに集まっている人は敵では無い」と訴えた。
 大浦湾の海上では、沖縄防衛局の作業船が浮具(フロート)を設置する作業を進めている。辺野古移設に反対するカヌー隊28隻が設置作業に抗議し、作業員とカヌー隊がロープを引っ張り合う場面もあった。
 【琉球新報電子版】