横田さん、優秀指導者で表彰 世界銀・七戸選手ら育てる


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 【糸満】全日本柔道連盟はこのほど、豊見城南高校教諭で県柔道連盟副理事長の横田三四郎さん(49)=糸満市=へ優秀指導者表彰を贈った。世界選手権の銀メダリスト七戸龍選手が柔道を始めたころに影響を与えた指導者として評価された。
 横田さんは、幼いころから父で講道館柔道8段、県柔道連盟の元理事長の横田六十一(むそいち)さんから指導を受けた。北谷町出身で、北谷高校を経て福岡大学、同大学院を経て、那覇西高校教諭を務め、現在は豊見城南高で教諭を務めている。
 学生時代は、九州の学生選手権で優勝し、全国では8強に上り詰めた。現在は柔道6段。
 10年以上務めた那覇西高勤務時に七戸選手の指導に当たった。横田さんは「私だけでなく、多くの先生方が指導で関わってくれた成果」と話す。
 那覇西高勤務時は興南、沖尚の私立高校が成績を伸ばす中で、課題は公立高校の躍進だった。「私立高校に太刀打ちできない状況の中で、よい勝負ができるようにやってきた」と振り返る。
 指導の成果も表れ、公立高校の躍進、指導に手応えを感じ始めている。日々の指導を通して「ひいては県内柔道全体の発展につながればいいと考えている」と話す。
 今後の抱負について「七戸のような選手を送り出せたので、一つ恩返しができたと思う。さらに柔道を通して、社会に貢献できる人材を今後も送り出していきたい」と決意している。