ハワイ州議員が視察 カヘレ氏「オバマ氏は海見て」


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瀬嵩の丘から大浦湾を眺めるハワイ州議会上院議員のギルバート・カヘレさん=5日、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】新基地建設に反対する市民らが座り込みを続ける名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を5日、ハワイ州議会上院議員のギルバート・カヘレさんが訪れた。初めて見た辺野古の海に「とても美しく貴重なこの海を基地としてつぶすメリットは何もない。この海は後世に残すべきであり、オバマ大統領はこの場所を見るべきだ」と強調した。

 ハワイ在住の友人から「ぜひ沖縄を見て」と頼まれて来た。瀬嵩の丘から辺野古の海を見下ろし、ハワイの美しい海にとても似ていると言い「こんなきれいな自然に驚いている。オバマ大統領はハワイ州出身なので、この自然を見たら心打たれるものがあるはずだ」と話した。

 座り込みの市民らを前に「皆さんの後ろには私がいると思って頑張ってほしい。ハワイも沖縄も海に囲まれており、みんな同じシマンチュだ。自然を残そうとする気持ちが似ている」と激励した。100人以上の市民は、その言葉に拍手を送った。

 この日は海上作業も確認された。浮具(フロート)から内側に県民が入れない現状について問われるとカヘレさんはは少し黙った後、ゆっくりと「この海は沖縄の人のものだ」と語った。