山城さん、ゲート前に復帰 「ひげも生えた」と笑顔


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 【辺野古問題取材班】悪性リンパ腫治療のため、名護市辺野古への新基地建設反対運動の現場を離れていた沖縄平和運動センター議長の山城博治さん(63)が6日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前の座り込み行動に復帰した。山城さんはテントを訪れ、「きょうから現場復帰だ」と笑顔で報告した。事前の連絡なしに現れた“ミスター・ゲート前”の元気な姿に、回復を待ちわびていた市民たちは驚きながらも「うれしい。でも無理はしないで」と握手攻めで歓迎した。

 ゲート前で連日連夜の座り込み行動を指揮してきた山城さんだが、ことし4月末から病院での治療に専念していた。復帰した山城さんは、市民ひとりひとりと握手し抱き合って再会を喜びながら「きょうから毎日来ることができる。(治療でいったん抜けた)ひげも髪も生えてきた。うれしいね」とトレードマークにもなっていた無精ひげを誇らしげにさすっていた。
 6日午前、海上作業は確認されていない。移設に反対する市民らは船3隻とカヌー15隻で抗議活動を続けた。ゲート前では早朝から市民約30人が工事関係車両の進入阻止で警戒を続けたが、車両の出入りはなく、機動隊との衝突など混乱はなかった。
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