西波照間、棒高跳びV 九州高校新人陸上


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 陸上の第33回全九州高校新人大会は9日、長崎県立総合運動公園陸上競技場で開幕し、男子棒高跳びで西波照間匠(中部商)が4メートル60で優勝を飾った。

女子では、やり投げの永山莉子(那覇西)が45メートル90で2位、100メートル障害の大城有利加(同)が14秒53で3位に入った。1500メートルの宮城亜支亜(桑江中―大分東明)も4分30秒01で3位だった。

◆圧勝も記録に不満 西波照間「目標は4メートル80」
 西波照間匠(中部商2年)は自己ベストタイ記録で2位以下を引き離しての優勝だったが、本人は「目標は優勝ではなく4メートル80という記録だった。うれしい気持ちはあるけど満足ではない」と悔しがった。
 2日に出場した国体の会場と助走路の地面の硬さが似ており、経験を生かせたという。2回目でクリアした4メートル60は「今まで跳んできた中で一番感触が良かった」。手応えをつかんだ分、次の4メートル70の跳躍は気がはやったのか、3回全て失敗に終わった。
 今季の公式戦はこれが最後となる。全国上位を狙うには反発力のある硬いポールを扱うなど跳躍技術の向上が必要だ。西波照間は「冬季の間で踏み切りの強さや助走スピードを磨いて来シーズンにつなげたい」と成長を期した。