今年も名桜エイサー応援 沖縄市山内 道ジュネー盛り上げ


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 【沖縄】旧盆ウークイの8月30日、沖縄市山内では名桜大の名桜エイサー(児玉蓮会長)が道ジュネーの応援に遠路はるばる駆け付けた。エイサー応援は20年余にも及ぶ。今では山内エイサーに不可欠な存在となり住民から歓喜の拍手が送られた。
 名桜エイサー結成の仕掛け人は同大に進学した区出身の岸本龍也さん(44)。その縁で区との結び付きが深まり、子ども食堂や環境美化、各種行事にもボランティアで参加しており、長年の協力活動に対し今年4月の自治会総会で感謝状が贈られた。
 約3時間の道ジュネーには、華やかな衣装に身を包んで大太鼓や手踊りの部員10人が参加した。山内青年会とOBの総勢約40人余で、区内の通りに迫力の演舞が響き渡った。
 スピーカーから流れるエイサー曲や豪快な太鼓の音に誘われ、ウークイ準備の家々から大勢の住民が沿道に出て拍手を送り、年配者の中には興奮と歓喜で踊り出す人も見られた。
 岸本さんは「濃密な関係ができ、これ以上の喜びはない」と話し、刺激を受けて区内の青年が活動参加することに期待を込める。締め太鼓を担当した児玉会長は東京の出身。「祖先供養のエイサーの伝統が暮らしに根付いていることに魅了されている。全島エイサーまつり本祭の初出場も決まり、名誉なこと。70人余の部員は燃えている」と思いを語った。(岸本健通信員)

名桜エイサーが応援隊として参加し、道ジュネーを盛り上げるウークイの山内エイサー=8月30日、沖縄市山内