prime

竹とんぼ作り 児童に伝授 中城・新垣区民館 高齢者ら交流会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【中城】80才以上の高齢者が集う場として中城村内16自治会で月1回開催される「ふれあい事業」が、夏休み期間中は、児童との交流でにぎわいを見せた。新垣若南会(伊佐善和会長)では8月10日に区民館で「竹とんぼ・風車を作ろう」と銘打ち交流し、老人クラブのメンバーらが60年以上前の少年の頃に戻り、竹やあだんの葉を使った遊び道具の作り方を伝授した。
 喜舎場勉さん(69)は幼稚園の頃、「鎌でウージの葉っぱを切り落とす手伝いをしながら作って遊んでいた」と、手際よく手ほどきした。バランスよく空中に舞う竹とんぼを仕上げた伊佐樹里麻さん(中城南小6年)と弟の智有さん(同小4年)は「ナイフで羽を薄く削っていくのが大変だった」と、達成感をにじませた。
 和宇慶なごみの会(新垣徳行会長)でも14日、区改善センターでボウリングのレクリエーションを児童と高齢者がペアを組んで楽しんだ。ピンまで3メートル程度の距離もなかなか真っすぐコントロールができず、「こっちこっち」と、ボールを手で仰いだり「フォームはプロ級なのにね」とちゃかしたりして、会場から笑いを誘う声が聞こえた。
 児童も会員も一緒に津覇小の校歌を斉唱し、楽しいひと時を過ごした。新垣実寿さん(津覇小1年)は「ドキドキしたけどだんだん楽しくなった」と話した。 (儀間由紀美通信員)
竹とんぼ作りで世代間交流を楽しむ参加者たち=10日、中城村の新垣区民館