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平和への思い歌い継ぐ 「艦砲ぬ喰ぇー残さー」歌碑10周年ライブ


平和への思い歌い継ぐ 「艦砲ぬ喰ぇー残さー」歌碑10周年ライブ 「きらめくゆーばんた夕焼けコンサート」で歌を披露するチカノトリオオブリガードのメンバー=8月19日、読谷村のユーバンタ公園
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 【読谷】「艦砲ぬ喰(く)ぇー残(ぬく)さー歌碑建立10周年 きらめくゆーばんた夕焼けコンサート」(同実行委員会主催)が8月19日、読谷村楚辺のユーバンタ公園で開かれた。
 「艦砲ぬ喰ぇー残さー」は故・比嘉恒敏さんが作詞・作曲した民謡。比嘉さんの娘たちによるユニット「でいご娘」や、Kiroroの金城綾乃さんなど、楚辺出身の歌い手らを中心に、平和への思いを込めたライブ演奏が披露された。
 歌碑は、比嘉さんの平和への思いを後生に継ぐために2013年に建立された。比嘉さんは沖縄戦で妻子を失い、1973年に米兵による飲酒運転事故で亡くなった。
 歌碑建立に尽力した池原玄夫さんは「慰霊の日にも平和コンサートを開いている。いつまでも続いてほしい」と語った。
 夕暮れ時、ライブに聞き入る来場者や走り回る子どもたちで会場はにぎわっていた。楚辺自治会の上地徹会長は「楚辺から生まれた名曲を語り継ぎ、平和への願いと不戦の誓いを発信したい」と話した。
  (古川峻)
「きらめくゆーばんた夕焼けコンサート」で歌を披露するチカノトリオオブリガードのメンバー=8月19日、読谷村のユーバンタ公園