剛毅（左）の動きをカケ技で制する清建設工業黄金＝17日、うるま市の石川多目的ドーム
琉球新報朝刊 第１２回平成若猪会大闘牛大会（南部・胡屋・具志川・石川闘牛組合主催、琉球新報社共催）が１７日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。連勝牛同士の対決として注目されたシーの一番は、６連勝中の強豪牛清建設工業黄金（きよけんせつこうぎょうゴールド）が５連勝と快進撃を続ける剛毅（ごうき）を華麗な腹取り速攻で撃沈させ、沖縄に戻っての復帰初戦を白星で飾った。
両牛は序盤からカケ技を繰り出し互いに主導権争いを展開した。激しいつばぜり合いの中、剛毅が清建設工業黄金のカケ技が外れると腹取りを狙い先制攻撃を仕掛けるが、清建設工業黄金も負けじと腹取りを返した。腹取りの応酬で土煙が舞い上がる一進一退の攻防をみせた。最後は清建設工業黄金が剛毅の一瞬の隙を見逃さず、懐を目がけて飛び込み強烈な腹取り速攻を決め勝利した。
シーの二番中量級特番は、両牛ともに黒星からの復帰戦で、互いに譲れない一戦となった。序盤は徳田アコーのペースで試合が進んでるようにみえたが、徐々に勢頭（しぃどぅ）カキヤーの最大の持ち味である長い角を生かした強烈なカケ技で、徳田アコーは動きを封じられる場面が長くなり１２分１１秒でたまらず敗走となった。 （平川智之通信員）
【優勝】清建設工業黄金
【ゆかり賞】小次郎
【殊勲賞】勢頭カキヤー
【敢闘賞】しらみず凰樹（おうき）
第１２回平成若猪会大闘牛大会 番付 紅 結果 白 軽量級スペシャルマッチ 清建設工業黄金 ☆ ４分５６秒 剛毅 中量級特番 勢頭カキヤー ☆ １２分１１秒 徳田アコー 指名特番 名道怒 ☆ １分３８秒 彪仁花形 特番 昇（マチー大城）龍 ☆ 不戦勝 泰山利夢 特番 友羽総業覇鬼 ☆ ２１秒 東照宮 指名特番 しらみず凰樹 ☆ ２３分２９秒 黒猿 指名特番 二代目☆徳王 ☆ ２７分３３秒 剛力カキヤー 若手スペシャルマッチ 上地大宝Ｊｒ ☆ 不戦勝 虎獣王 ベテラン ＶＳ 若手 ゆうなちびキング １１分５７秒 ☆ 幹三郎 封切スペシャルマッチ 小次郎 ☆ ９分４３秒 兼本鉄筋号
剛毅（左）の動きをカケ技で制する清建設工業黄金＝１７日、うるま市の石川多目的ドーム
