久保田、恩納さんを表彰　うるま市消防　原野火災延焼を防ぐ

　【うるま】うるま市消防本部は６日、市勝連平敷屋の原野で発生した火災を発見して女性の避難を助け、消火活動によって延焼を防いだとして、男性２人に感謝状を贈った。表彰されたのは久保田真治さん（５１）＝久和建創常務、恩納貴彦さん（４７）＝クリーンリサイクル取締役。２人はともに近隣の廃棄物処理事業所に勤務していた。
　現場は不法投棄されたと思われるごみが焼け、近くに止まっていた車にも燃え移った。２人はバケツで水を運んで初期消火し、消防が到着するまで延焼を防いだ。火が燃え移った車の近くにいた女性も避難誘導した。
　贈呈式で新垣隆消防長は「近くには米軍基地や自衛隊駐屯地もあり、延焼すると大変なことになった。とても感謝している」と礼を述べた。久保田さんは「無我夢中だった。消防が到着したので安心した」、恩納さんは「けが人が出なくて良かった。自分たちができることをした」と話した。　（島袋良太）
原野火災の延焼を防いで感謝状を受けた恩納貴彦さん（前列左から２人目）、久保田真治さん（同３人目）＝６日、うるま市消防本部