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少年の主張 比嘉さん最優秀 中頭地区 海外遠征で「日本」再発見


少年の主張 比嘉さん最優秀 中頭地区 海外遠征で「日本」再発見 中頭地区少年の主張大会で最優秀賞を受賞した比嘉一歌さん(前列中央)、當山優衣さん(同右から3人目)、花城柚妃さん(同左から3人目)ら=4日、沖縄市の中頭教育事務所
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 【中部】第38回中頭地区少年の主張大会が4日、沖縄市の中頭教育事務所であった。各市町村代表の12人が出場し、宜野湾市立真志喜中3年の比嘉一歌さんが最優秀賞に輝いた。北谷町立桑江中2年の當山優衣さん、嘉手納町立嘉手納中3年の花城柚妃さんが優秀賞をそれぞれ受賞した。3人は22日の県大会に出場する。
 比嘉さんは「時差7時間」と題し、5~6月に琉球舞踊の遠征でドイツに行った経験を発表した。琉球舞踊には、ドイツでは法律で禁止されているナチス式敬礼に似た動きがあり、「郷に入れば郷に従え」という教えとの間で葛藤したが、演舞後に会場が拍手と歓声に包まれ「文化は郷に従わなくても世界中で表現できるんだ」と感じたと振り返った。同時に海外遠征を通して「日本の当たり前が当たり前ではない」と体感し、「物事の見え方が180度変わった」と話した。
  (島袋良太)

中頭地区少年の主張大会で最優秀賞を受賞した比嘉一歌さん(前列中央)、當山優衣さん(同右から3人目)、花城柚妃さん(同左から3人目)ら=4日、沖縄市の中頭教育事務所